更新日: 2021.03.25 リースバック

リースバックで相続対策ができる?メリットと注意点を分かりやすく解説

リースバックで相続対策ができる?メリットと注意点を分かりやすく解説
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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新井智美

監修:新井智美(あらい ともみ)

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員

聞くのは耳ではなく心です。
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今までの暮らしを続けながら家を売却できるリースバックは、相続対策としても活用できます。この記事では、リースバックを相続対策として使うポイントやメリット、注意点について解説していきます。
 

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リースバックは相続に役立つ!

リースバックなら、思い入れのあるマイホームに住み続けながら相続対策を行うことが可能です。
 
ここからは、相続で起きがちなトラブルと、相続対策として活用できるリースバックの基礎知識を解説していくので、ぜひ最初に読んでみてください。
 

相続問題の現状

たとえ仲の良い親族同士でも、相続問題が発生するケースは少なくありません。特に、土地や不動産など分けにくい遺産がある場合は、誰が相続するかでトラブルになることは十分考えられるでしょう。
 
リースバックのサービスを提供しているインテリックスが作成したデータによると、平成28年度において相続する資産が1000万円以下の場合でも33%の割合で遺産分割裁判が起こっており、遺産分割裁判の内約7割が遺産総額5000万円以下となっています。
 
そのため、相続問題で裁判になるのを回避するには、生前の対策が必須と言えるでしょう。
 

相続問題にはリースバック

相続対策として注目されているのが、リースバックです。リースバックとは、いったん家などの不動産を売却し、その後賃貸契約を結ぶことで同じ家や不動産を利用し続ける契約のことです。
 
リースバックでは賃貸契約後、毎月家賃の支払いが発生しますが、住み慣れた家を離れる必要がないため暮らしを変える必要がないことがメリットとなっています。その他のリースバックのメリットは、以下のとおりです。
 

●家の売却益が手に入る
●売却益の使途に制限がない
●利用に年齢制限がない
●マンションでも利用できる
●近所付き合いを継続できる
●引っ越しの手間がかからない

 
リースバックが相続対策として効果的なのは、家を売却してまとまったお金を入手できる点にあります。相続におけるリースバックの詳しいメリットについては、次で確認していきましょう。
 

リースバックを相続で活用するメリット

リースバックは、相続対策としても活用することが可能です。ここからは、相続というポイントに注目してリースバックの詳しいメリットを解説するので、早めに相続対策をしたい人はぜひ参考にしてください。
 

メリット1:遺産を分けやすくなる

リースバックでは家を売却し、現金化できるので遺産の配分が楽になります。家などの不動産をそのまま持っていると、親族同士でうまく分配できず、トラブルになりがちです。
 
また、家は築年数がたつほど価値が下がってしまうので、相続のときに売却しても大きな金額にはならないかもしれません。しかし、リースバックなら早いうちに家を現金化できるので、スムーズに遺産を分けられるようになります。
 

メリット2:買い手探しの手間が省ける

家の相続は、本人が亡くなった後にすれば良いと考える人は少なくありません。しかし、葬儀やその他の手続きがある中、売却するために親族が一から買い手探しをするのは非常に大変です。
 
また、誰が手続きを負担するかでトラブルになる可能性もあるので、生前にリースバック契約を結び、売却を済ませておくのがおすすめです。
 

メリット3:相続税の支払いに充てられる

相続税は現金で支払う必要があるので、不動産という形で遺産を持っていると納税の際にキャッシュ不足になるケースが考えられます。
 
一方、リースバックであらかじめ家を現金化しておけば、相続税の支払いにも充てやすいので相続人の負担も減ります。
 

相続目的でリースバックをする注意点

リースバックは相続対策として効果的ですが、契約には注意点もあります。リースバックの話をすすめる前に、デメリットもしっかり確認しておきましょう。
 
相続におけるリースバックのデメリットは以下の通りです。
 

●売却価格が低くなる可能性がある
●家の所有権が無くなってしまう
●毎月家賃を支払う必要がある
●相続人への説明が必須となる

 
トラブルを防ぐため、それぞれ詳しく確認していきましょう。
 

注意点1:売却価格が低くなる可能性がある

リースバックでは一般的に、売却価格が相場より低くなることが多いです。そのため、資産価値の高い家の場合、相続のタイミングで家を売却したほうが受け取れる現金が多くなる可能性もあります。
 
少しでも多く遺産を残したいと考えている人は、売却価格が納得できるものなのか、相場価格を調べてからリースバックを検討しましょう。
 

注意点2:家の所有権が無くなってしまう

思い入れのある家でも、リースバックをすれば家を売却することになるので所有権がなくなります。親族などによる買い戻しは可能ですが、まとまったお金が必要なので手放す覚悟は必要でしょう。
 

注意点3:毎月家賃を支払う必要がある

リースバック契約後は賃貸契約を結ぶため、毎月家賃の支払いが必要です。そのため、家を現金化して遺産として残すつもりでも、長生きすると家賃支払いの負担が重くなり結局手持ちの現金が減るケースも考えられます。
 

注意点4:相続人への説明が必須となる

家を相続するつもりだったのにいつの間にかリースバックが行われていた、ということで親族間のトラブルに発展するケースも少なからずあります。
 
親族には、リースバックで所有権がなくなることをしっかり説明しておく必要があるでしょう。
 

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リースバックは相続対策にもおすすめ

リースバックで不動産を現金化すれば、遺産分割のときに役立ちます。遺産を相続できる親族が複数いる人にはぴったりでしょう。
 
さらに、リースバックならまとまったお金が手に入る上、思い入れのある家で老後を過ごすことも可能です。遺産のことだけでなく、老後の暮らしに不安を感じている人は今のうちに検討してみることをおすすめします。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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