更新日: 2021.10.13 リースバック
リースバックとリバースモーゲージの違いってどこにあるの?
執筆者:新井智美(あらい ともみ)
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
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あなたに向いているのは、リースバックとリバースモーゲージどちらなのでしょうか。メリット・デメリットなどを解説します。
目次
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リースバックとリバースモーゲージの違い
混同されやすいリースバックとリバースモーゲージですが、以下のような違いがあります。
項目 | 仕組み | 借入 | 所有権 | 担保の設定 |
---|---|---|---|---|
リースバック | 不動産を売却後、そのまま賃貸物件として借りる | なし | 貸主に移転する | 不要 |
リバースモーゲージ | 不動産を担保に年金の形でお金を受け取る | あり | 本人のまま | 必要 |
大きな違いとしては、不動産を売却するのか担保として利用するのかという違いがあります。不動産を売却するリースバックはその後賃貸契約を結びますが、リバースモーゲージは不動産の所有権はそのままです。
リースバックもリバースモーゲージもお家に住み続けられる?その違いは?
リースバックもリバースモーゲージもそのまま家に住み続けられるという点では同じですが、契約形態に違いがあります。リースバックは賃貸契約を結ぶので、賃貸物件に住むことになります。そのためリースバック後は家賃を支払わなければなりません。
一方リバースモーゲージは物件の所有権が変わらないので、自宅のリフォームなども自由にできます。物件の所有権とそれにまつわる契約が、リースバックとリバースモーゲージの違いです。
リースバックとリバースモーゲージ、メリットとデメリット
リースバックとリバースモーゲージにはそれぞれメリットとデメリットがあります。そのため人によってどちらを選ぶべきなのか異なります。まずはリースバックとリバースモーゲージのメリット・デメリットを把握していきましょう。
リースバックのメリット
・まとまった資金調達ができる
・年齢・所得・借入制限などがない
・資金用途が自由
リースバックのデメリット
・所有権が移る
・住み続けるには家賃を支払わなければならない
といった点が挙げられます。
持ち家が賃貸になってしまうことによるデメリットはありますが、資金調達という点ではメリットが大きいです。そのため資金調達を考えているのであれば、リースバックはおすすめです。
リバースモーゲージのメリット
・死後に精算できる
・所有権は移らない
リバースモーゲージのデメリット
・年齢・借入制限がある
・融資額が不動産価値に左右される
・使用用途制限など条件が厳しい
リバースモーゲージは不動産を担保にして融資を受ける仕組みなので、審査がおこなわれます。不動産価値が低いと審査に通らないなどのケースもあるので、人によっては利用できないこともあります。
リースバックはメリットがいっぱい
リースバックとリバースモーゲージにはそれぞれメリットとデメリットがありますが、リースバックにはメリットが多いです。資金の受け取り方はリースバックの場合はまとまって、リバースモーゲージは徐々に受け取るという違いがあります。
そのため資金を計画的に利用できるのであれば、リースバックを利用するメリットはたくさんあります。メリットに注目するのであれば、リースバックの方がおすすめです。
リースバックとリバースモーゲージ、私はどっちを選ぶべき?
リースバックとリバースモーゲージそれぞれのメリット・デメリットを紹介してきました。それではメリット・デメリットを踏まえたうえで、どちらを選ぶべきか解説していきます。
悩んでいる方は、自分にあうのはどちらなのか考えてみましょう。
リースバック向きの人はこんな人
・まとまった資金が必要な人
・相続のもめごとを減らしてい人
・住宅ローンの残債を減らしたい人
に当てはまる人です。
例えばリースバックによってまとまった資金を得て、いずれ有料老人ホームに入るときの資金に充てたいという方は、リースバックが向いています。
またリースバックをすると不動産の所有権が移るので、相続のもめごとが起こりにくいです。事前に親族に相談したうえでリースバックをするのであれば、後々の心配がなくなるでしょう。
リバースモーゲージ向きの人はこんな人
・死ぬまで自宅に住みたい人
・月々の年金だけで生活するのが不安な人
リバースモーゲージは不動産を担保に融資を受けるので、所有権は本人のままです。賃貸契約のように契約更新がないので、返済を続ければ生涯住み続けられます。
また自営業の方など年金支給が少ない場合、リバースモーゲージを利用すれば老後の生活が安心です。
Q&A
リバースモーゲージの融資額が低かった!リースバックでも融資額は変わらない?
リバースモーゲージは自宅を担保に融資を受ける仕組み、リースバックは自宅を売却する仕組みです。そのため融資額はリースバックの方が高くなることが多いです。リバースモーゲージの融資額が低かったのであれば、リースバックの利用を検討してみましょう。
家が抵当に入っている!リースバックとリバースモーゲージどちらなら契約可能?
家が抵当に入っている場合、リースバックであれば契約が可能です。リバースモーゲージの場合、家を抵当に入れることが契約の条件なので抵当に入っていると契約ができません。
リースバックの場合売買益が残債額を上回れば、契約可能です。抵当に入っている方は、リースバックの利用を検討してみましょう。
家の買戻しが必要ない場合はリバースモーゲージを選ぶべき?
家の買戻しはリースバックの仕組みです。リースバックは買戻しが契約内容に盛り込まれているので、必要な金額を支払えば買戻せます。
リバースモーゲージの場合、家を担保に融資を受けるのでそもそも所有権はそのままです。融資額を返済すれば借金が完済することになるので、買戻しという考え方自体がありません。
子どもと同居している場合はどちらを選ぶべき?
子どもと同居している場合は、その後の生活を考えて選ぶべきです。リースバックのメリットはまとまった資金が得られる点、リバースモーゲージのメリットは不動産の所有権が移らない点です。
教育費などでまとまった資金がほしい場合はリースバック、今後も同じ家に住み続けたい場合はリバースモーゲージを選ぶといいでしょう。
老後資金はいろいろなことに使いたい場合はどちらを選ぶべき?
老後の資金を得たい場合は、リースバックがおすすめです。リースバックはリバースモーゲージに比べて、まとまった資金が得られることが多いです。
そのため老後資金を得ることが目的であれば、リースバックの利用がおすすめです。
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リースバックとリバースモーゲージどちらを利用すべきか考えよう
リースバックとリバースモーゲージにはそれぞれメリットとデメリットがあります。一概にどちらの方がいいということではないので、自身の今後の生活を踏まえたうえで選択することが大切です。
どちらも多額のお金が動く契約なので、慎重に選択するようにしましょう。
【参考文献】
https://www.intellex.co.jp/leaseback/post-01/
https://www.sihd-bk.jp/kojin/column/secondlife/column02.html
https://www.intellex.co.jp/leaseback/post-01/